■ Ancient Ys Vanished Omen(イース)

こんにちは( ´∀`)

ゆっくり実況を見ていると「イース」が簡単ではないという発言をよく見かけるので、何を勘違いしていらっしゃる?ということでファミコン「イース」のご紹介

オリジナルのイースは1987年に日本ファルコムから発売されました
キャッチコピーは''今、RPGは優しさの時代へ''です
多くの人がイースを簡単なゲームと勘違いするのは、恐らく「優しさ」を難易度が簡単と履き違えている人が多いからだと思う
日本語の勉強になりますが「難易度が易しい」とは書きますが、「難易度が優しい」と書くと日本語がおかしくなるのでこう書く人はいないと思います

イースのいう優しさというのはゲーム中にヒントが多くあるので、ちょっと考えればすぐ謎が解けるし、諦めなければ誰でもクリアする事が可能という意味なんです
イースが発売される前のパソコンゲームは、ゲームの攻略に必要なヒントはまず存在しない上に旧約聖書を英文のまま載せるので、余計に混乱するというストロングスタイルのゲームばかりでした
パソコン黎明期のゲームは難しければ難しいほど良いとされていた時代でした
当時のゲーマーはロマンシアをノーヒントでクリアしてますからね(;´Д`)

イースの本質とは「易しくはないが優しい」なんです
だから、別にゲームが簡単とは一切名言してません
ただ、イースII以降のイースは簡単なゲームばっかりですけど^^;

ファミコン版「イース」はPC88版のベタ移植ではありません
ザックリですが変更点を書き出しました

変更点
▶ ミネアの街
 ・外壁に扉が5箇所あり登れるようになるなどマップが大幅に変更
 ・レアがいないことになっているのでハーモニカもありません
 ・家、店内の曲はオリジナル曲
▶ フィールドマップ
 ・草原、山道のマップが大幅に変更
 ・ゼピック村、山道はオリジナル曲
 ・金の台座(売却額2000G)が落ちてないので金策不可
▶ 神殿
 ・マップが大幅に変更
 ・ボス「ジェノクレス」の攻撃が8方向に弾を撃つだけなので弱体化
 ・神殿3階はオリジナル曲
▶ 洞窟
 ・入口が2つある
 ・マップが大幅に変更
▶ ダームの塔
 ・マップが大幅に変更
 ・ダームの塔ボス1 ピクティモス(悪女カマキリ様)が凶悪になる
 ・ダームの塔ボス2 コンスクラードが名称不明に変更
 ・ダームの塔ボス3 ヨグレクス&オムルガンがリファンガイに変更
 ・ダルク=ファクトがネタバレ発言する
 ・ダルク=ファクト戦が2回ある

メガネがボツアイテムになっているのでアドルはイースの本が読めません
イースの本を読めるのはゼピック村のジェバだけです
ダルク=ファクトを倒してもアドルはファクトの書が読めないので、ちょっとだけゲームが続いてからエンディングに突入します

基本的にファミコン版のボスはPC88版と似たような動きをしますが例外があります
ピクティモス(カマキリ)はカマを3本飛ばしたらカマをかわして本体に攻撃するのがセオリーなのですが、ファミコン版のカマはアドルをホーミングしながら本体に戻るという極悪仕様に変更されています
ひたすらカマをかわす作業をしないといけないので、迂闊にピクティモスに攻撃するとカマの犠牲になりアドルをただ溶かすだけになります
ワタシの中ではトラウマになっているイース史上最強のボスです
ダルク=ファクト戦ではダルク=ファクトにダメージを与えると床に穴が空いて穴の直上にアドルがいると一発死したり、アドルの移動範囲がどんどん狭まりましたが、ファミコン版は穴が空くかわりに炎のような物が置かれるように仕様が変更されています

イースと言えばザナドゥ・シナリオIIのオープニング曲の作曲で、ゲーム作曲家として世にデビューした古代祐三による素晴らしい音楽が有名です
X1やMSXで流れるPSG版の曲、ミネアの街は石川三恵子さんによる作曲です

ファミコンは素でFM音源を搭載していないので、矩形波2音+三角波+Noiseというゲーム機としてはかなりショボい音源でもかなり頑張って古代サウンドを再現しています
作曲者は不明なのですがオリジナル曲もイースの世界観にあう名曲揃いなので、なぜサントラが発売されていないのか?と不思議に思います

PC88などのレトロPCはハードウェアスクロールが搭載されていないので、4ドットスクロールによる横スクロールを実現しているのですが、これがかなりカクカクしたスクロールなんですがファミコンはハードウェアスクロールを搭載しているので、スクロールに関してはオリジナルを超えているんですが・・・・
画面のかなり前にいかないと画面がスクロールしないので、出会い頭に敵と衝突してアドル死亡という事が多発するのが難点だったりします(;´Д`)
また、グラフィックはPC88版より多い16色表示なので鮮やかでとても綺麗です

ファミコン版は1箇所ですが、何処でもセーブを搭載しています
ただし、ボス戦中にセーブはできません
アドルが死ぬと最後にセーブしたポイントからの再開となるで、コマメにセーブしないとレベル上げしたのに死んだからやり直しという最悪なことになります

最後になりますがファミコン版「イース」はフィーナの双子の姉であるレアがいないなど、オリジナルからストーリーが若干変更されているのに、続編の「イースII」はPC88版のベタ移植になっているのでストーリーに矛盾が発生しています
オリジナル版をプレイした人からの評判はあまり良くないようですが、x68000版もプレイしたワタシとしてはコレはコレでアリです( ´∀`)

ワタシのトラウマであるピクティモスを速攻で倒す動画です
プレイされる方はご参考にされてください

■ オマケ


FM77AV版だけで聴けるFinal Battleです
通称「完全版」ですが完全版じゃないそうです
古代祐三氏によると追加部分の曲は蛇足感を感じたので削ったそうですが、MMLのデータが残っていたのでFM77AVに移植された時に当時のPGが勝手に入れてしまったらしいというのが真相のようですが、古い話なのでイマイチ不明だそうです
追加部分も古代祐三氏の作曲なのかが不明なので、FM77AV版のFinal Battleは「完全版」ではなくて「完成版」と呼ぶのが相応しいようです